2020年2月25日に自家移植を受けた後、かなりいろいろな事が起こった。その為に入院期間が2~3週間延びてしまった。初発治療から自家移植迄一度も副作用等の異常が無かったので、本人もびっくりだったが、先生方も驚かれて必死に原因究明と対応を取って戴き何とか収束した。
まずは、順調だった自家移植について。移植前処置(強烈な抗がん剤療法)の前の値から移植後生着確認迄の白血球・好中球の推移は次の通り。白血球の一部である好中球が500を超えた日が生着日で、500超が3日続いた日が生着確認日、他に問題が無く医師がOKなら無菌病室から一般病室に移れる。
| 単位 | 上限~下限 | 2月13日 | 27日 | 29日 | 3月2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 | |
| 白血球 | 10*3/μL | 8.6~3.3 | 7.4 | 3.3 | 0 | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.9 | 2.8 | 3.8 |
| 好中球 | 5220 | 3250 | 0 | 0 | 0 | 140 | 730 | 2470 | 3130 |
異変が起こったのが自家移植2日後の27日からで、尿意を感じてトイレに行くも少量しか出ず、やがてトイレに籠るようになってしまった。睡眠導入剤を貰ってもろくに眠れずとても辛い3~4日だった。その間にお腹が膨れて皮膚が突っ張る感じとなった。下剤等も効果なし。最終的にエコー検査で尿閉となっている事が判明、導尿→バルーンカテーテル挿入となった。結果的に4月28日に同病院で前立腺肥大症の手術(TURP)を受けてスッキリするまで、膀胱にカテーテルが挿入されたままですごした。もともと前立腺肥大症で尿を出易くする薬を服用していることは転院したB病院にも報告してあったが、尿閉したことがあることは報告していなかった。悪性リンパ腫の治療とは関係ないと思っていたので伝えていなかった(本人も忘れていた)のだが、後で思うに初めに伝えておけば先生方の対応ももっと早かったかも知れない。
次の異変は発熱だった。生着確認後の3月11日から31日迄の間に3度ほど4日間から7日間高熱(38~39度)にうなされた。血中酸素飽和度がそれ迄99~100だったのが94に下がり、胸水も少し溜まっていることから生まれて初めて酸素吸入を受けた。先生によれば、SpO2 94は酸素吸入が要らないレベルだが、念のためとのことで吸入量も最低レベルとのこと。トイレ・食事等の時は酸素マスクを外すが息苦しい事は全く無かった。発熱の原因について、担当の先生が足しげく病室に来て下さり様々な究明をされた結果、薬剤熱が一因とのことだった。発熱前にアルダクトン(スピロノラクトン)という尿の量を増やし浮腫みを取る薬の服用を開始したが、どうもこの薬と相性が悪かったようだ。
発熱と同時並行で腎機能障害も起こった。腎機能のバロメーターとされるクレアチニンの値が生着確認日前後より急上昇、徐々に下がったが4月2日退院時点でも上限値をかなりオーバーしていた。何とか正常上限値を前後する状態になったのが3か月後の7月初旬頃であった。担当の先生が発熱と同様に原因を色々調べたところバンコマイシン(VCM)とタゾバクタム/ピペラシリン(TAZ/PIPC)という抗生物質製剤の副作用との事であり、その後の治療では使われない様にカルテに明記されたそうだ。クレアチニン同様に腎機能の数値を表すeGFR(Cre)・尿素窒素の推移は以下の通り。入院中腎臓内科の診察を受けていた。クレアチニンが上がったときも危険水域のはるか手前ではあったらしい。自家移植前は正常下限に近い値であったが、現在でも正常上限値前後を行ったり来たりが続いている。
| 単位 | 上限~下限 | 2月13日 | 29日 | 3月6日 | 7日 | 9日 | 13日 | 16日 | 25日 | 30日 | 7月2日 | |
| クレアチニン | mg/dL | 1.07~0.65 | 0.85 | 0.67 | 1.68 | 2.39 | 2.49 | 2.23 | 1.77 | 2.32 | 1.51 | 0.89 |
| eGFR(Cre) | 100~60 | 71.2 | 92.4 | 41.9 | 23.0 | 22.0 | 24.8 | 31.9 | 23.7 | 38.0 | 67.4 | |
| 尿素窒素 | mg/dL | 20~8 | 15 | 17 | 6 | 9 | 12 | 12 | 13 | 34 | 21 | 20 |
この記事でのポイント
抗がん剤以外でも副作用はある。何か異変を感じたら直ぐに先生・看護師さんに伝えよう
この記事が治療全体のどこに当たるかは再発診断からCAR-T迄の大まかな流れ – CAR-Tで悪性リンパ腫寛解 (positive-enma.com)を参照ください
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