経過観察22/23か月目:寛解継続/関節リウマチ?/骨粗鬆症-顎骨壊死?

2か月近く更新できませんでした。すみません。リンパ腫の寛解は継続していて問題ないのですが、関節リウマチに限りなく近い症状が出て暫く右手が使えずブログどころではありませんでした。加えて骨粗鬆症の治療を始めると顎骨壊死のリスクあり、歯を殆ど抜くべしと脅かされたりで散々な1.5か月だったのです。

血球

項目単位6/167/15判定下限上限
WBC(白血球)10*3/μL7.97.6 3.38.6
HGB(血色素量)g/dL13.411.5L13.716.8
PLT(血小板)10*4/μL22.323.3 15.834.8
IgG(免疫グロブリンG)mg/dL405383L8611747

22か月目(6/16)と23か月目(7/15)のデータです。一言で言うと変化なしで、強いて言うと血色素量がストンと落ちたのと、毎回献血ポリグロブリンの輸血を受けているのに免疫グロブリンの値が上がらない(却ってさがっている)という点です。血球や免疫に関しては後述の様々な症状が起こっているので、今後変化があるのかな?と思っています。

CAR-T輸注後の推移(グラフ)

関節リウマチ?ー免疫の暴走による炎症であることは確からしい

異変は6月初旬に起こりました。左肩が痛くて上がらず・左ひじが伸ばせなくなり、右手首と中指・薬指あたりが痛くてあまり動かせなくなりました。その1週間後に左膝が腫れてまともには歩けなくなりました。近所の整形外科で、レントゲンを見ながら変形性膝関節症と言われたのですが、左膝の変形箇所が全く分かりませんでした。

22か月目の経過観察の際、主治医に症状を伝えたところ直ぐに整形外科・膠原病内科・歯科口腔外科の予約を手配してくださいました。数回の診療を総合すると以下でした。

整形外科:(レントゲンは取らずエコーで炎症箇所を特定)→ 変形性膝関節症ではない 内科的な処置になる
膠原病内科:(同様にエコーで炎症箇所を詳しく観察)→ リウマチの抗体は無いのでリウマチではないが、症状は限りなく関節リウマチに近い 薬の服用開始
歯科口腔外科:炎症を抑えるプレドニンの服用により骨粗鬆症を誘発することがあり、効果の高い骨粗しょう症治療薬の服用は顎骨壊死のリスクがあるため、私の場合殆どの歯を抜いたほうが良い。(想定外の事だったので動揺しましたが、今は事前に歯を抜く必要は無いと考えています)

要約すると

原因は分からないが何らかの理由で免疫が暴走し膝・肘・肩・手首・腱等で炎症が起こった。炎症を抑えるためにプレドニンを服用。プレドニン誘発骨粗鬆症を抑えるために(取り敢えず)活性型ビタミンD3薬も服用。プレドニンの服用により食後血糖値の上昇が起こりやすいので、これを抑える糖尿病薬も服用。このほかに胃薬・単純ヘルペスウイルス抑制薬。1か月たったところで、プレドニン服用量を減らす代わりに、リウマチ薬を追加。

一時は杖を突いて歩いていましたが、大分良くなり普通に近い感じで歩けるようになってきました。また、一時は右手でペンが握れませんでしたが、今は字も書けパソコンも使えるように回復してきました。

因みに炎症反応を示すCRPの値は実に31というとんでもない数値でした。

  6/167/15判定下限上限
CRP(炎症反応)mg/dL31.02.8H00.14

自家移植直後で白血球がゼロだった時の 13.4 、CAR-T輸注後に失神したときの12.0がトップ2だったので、いかに大きな数値かお分かりいただけるかと思います。

参考:関節リウマチについて | メディカルノート (medicalnote.jp) 検査値の達人 – C反応性タンパク(CRP:C-reactive protein) | キャリタス看護 (career-tasu.jp) 自家移植後の薬剤副作用(腎機能障害) – CAR-Tで悪性リンパ腫寛解 (positive-enma.com) CAR-T(キムリア®)副作用-起きた事 – CAR-Tで悪性リンパ腫寛解 (positive-enma.com)

骨粗鬆症

関節の炎症で地元の整形外科医に行った際に骨密度を測定してもらったところ、腰椎は問題ないが大腿骨の密度が若い人に比べて低く、治療を始めた方が良いと言われました。その際に、”カルシウムは問題ない。骨を作る骨芽細胞に比べて、骨を壊す破骨細胞がやや活発のようだ”と言われました。

リンパ腫治療中に骨塩定量検査を受けた事を思い出し、主治医にその際の数値を見せてもらったところ地元の整形外科医で測った時と同じ数値でした。

そもそも治療を始めるべき数値であるところに、プレドニン誘発骨粗鬆症のリスクが上乗せになるという事なのでしょうか?プレドニン服用開始1か月後に骨塩定量検査を受けたので、次回診察の際に骨密度がどうなってるのか分かると思います。

顎骨壊死のリスク(顎骨=がっこつ、がくこつ:あごの骨)

今は顎骨壊死の恐れがない活性型ビタミンD3薬が治療薬として処方されていますが、次回診察で顎骨壊死のリスクがあるビスホスホネート製剤に変わるのでしょうか?ドキドキです。と言っても顎骨壊死のリスクは飲み薬の場合10万分の1(0.001%)という低い確率だそうですが。。。

CAR-T治療との関係

結論から言うと何のエビデンスも無いので、関係の有無は分からない という事になります。ですが、CAR-T治療を受けた人の中に私の様に免疫が正常でない(低免疫)人もそれなりに居るそうですし、破骨細胞が活発で骨密度が低い人もそれなりに居るようです。

主治医もこうした傾向に気が付いているので、今回の私の関節炎について素早く適切な診察・治療が受けられるように手配していただいたのだろうと思っています。ですので、私としては再び”良い患者”に徹しようと思っています。

腎機能(クレアチニンが正常値に!)

今回は予期せぬ事が立て続けに起こってしまいました。が、良いことがありました。薬害で悪くなってしまった腎機能の値が突然正常値に入りました。

腎機能 6/167/15判定下限上限
eGFR(Cre) 46.158.2L60100
クレアチニンmg/dL1.251.01 0.651.07

7/15の数値を見てください。クレアチニンが正常値(上限に近いですが)に入りました。eGFRも一気に12増加して58.2ともう少しで正常範囲の下限である60に届くところまできました。

良くない事が起きれば、良いことも起きるーまさに塞翁が馬ですね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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