これ迄触れて来なかったが、通常の抹消静脈(腕の静脈)からの点滴だけでなく中心静脈穿刺によるルート設定というのを何度か経験した。記憶が正しければ、自家移植前のMEAM療法の時・R-DeVIC療法の時・リンパ球採取の時・CAR-T前の化学療法からCAR-T輸注迄の時と、都合4~5回あったと思う。
中心静脈(腹部や胸部、頸部の大きな静脈)に針を刺して、そこからカテーテルを大きな静脈内に留置する処置で、抹消静脈に比べてはるかに豊富な血流がある中心静脈を使う事により、濃度の高い栄養輸液や血管外へ漏れた場合に危険な薬剤を安全に投与できるという。
実は、DLBCL(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)再発後最初の化学療法(R-ESHAP)の際、左腕の点滴箇所で抗がん剤が漏れた事があった。点滴中に痛みを感じたので看護師さんを呼んだところ、漏れている事が分かった次第。直ぐに点滴箇所を変えたのだが、漏れた所は固くなってやや盛り上がってる感じで、渡された外用合成副腎皮質ホルモン剤と書いてある軟膏をひたすら塗っていた。元通りになる迄2~3か月かかった様に記憶しているので、”漏れずに安全”という言葉に安心した。
どの中心静脈を使うかによって幾つかの種類があるそうで、①腕(尺側皮)静脈ルート②鎖骨下ルート③内頚ルート④大腿ルートのどれかになるらしい。エンマ堂の場合は常に③で、常に首の右側からカテーテルが入る形だった。穿刺してカテーテルを留置く時は部分麻酔をするので、痛みは無いが違和感はある。画像でカテーテルが通っている位置を確認しながらの処置で、30分程度で終了する。腕の静脈の点滴ルートでも最初は違和感を感ずるので、首の辺りともなると最初の違和感はかなりのもの。肩と首がかなり凝る。付けている内に違和感は減少していくが、そう簡単になれるものでは無い。
違和感を相殺する中心静脈カテーテルの良い点は、点滴が予定通りに終わる事ー腕から点滴で機械を使っていない場合(自然滴下)は、患者の姿勢で点滴が遅くなることが良くあるー、血液検査用の採血が楽-医師から”末梢血”という指示がない限りカテーテルから採血できるので、毎回針を刺されずに済む、そして漏れない事。
内頚ルートの場合、個人差がかなりあるらしいが静脈の直ぐ隣に動脈が走っているケースがあり、その場合は誤って動脈に針を刺してしまうリスクがあるらしい。従い事前に画像で調べるのだが、えんま堂の場合はリスク小ということで、問題無かった。ルートによっては肺に針が刺さってしまうリスクもあるらしいが、内頚ルートではその心配はない(肺の方まで行かない)。
カテーテルを入れるときには30分ほどかかるが、抜く時は半分以下の時間ですむ。確か、部分麻酔も使わない。体の中に異物が入るというのは何とも言えない感じだが、がんをやっつける為と思えば違和感などと言っていられない。
中心静脈穿刺 どんな場所にルートをとるのか分かり易い動画をみつけました 中心静脈カテーテルの穿刺部位 | 動画でわかる看護技術 | 看護roo![カンゴルー] (kango-roo.com)
治療全体の流れは別記事を参照ください 再発診断からCAR-T迄の大まかな流れ – CAR-Tで悪性リンパ腫寛解 (positive-enma.com)











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