経過観察18か月目:PET検査問題無し/血球OK/免疫やっぱり低下/CAR-Tは依然元気?

CAR-T治療後18カ月目の経過観察結果のご報告です。1年半の節目という事でPET-CT検査と普段より項目多めの血液検査でした。PET画像読影医のコメントは”明らかな再燃を認めない”ということでOK。血球はこのところ安定して正常範囲内。期待していた免疫は残念ながら輸血ラインを割り込んで低下していました。

PET-CT検査

経過観察日の2日前にPET-CTを撮ってもらいました。DLBCLの再発が皮膚(右下肢)で、身体の表層部の画像診断はCTよりもPETの方が優れているそうなので、半年に1度PET検査を受けています。初発が脳に転移し易い精巣(中枢神経系)で、再発が太ももから足首周辺迄の皮膚でした。従って、頭のてっぺんから足の先迄全身のPET検査です。1年2回検査で全身に放射線を浴びるリスクと引き換えに安心を貰っていると理解しています。撮影範囲が広い為に通常よりも時間がかかりますが、全身くまなく見てもらって”大丈夫”と言われると本当にホッとしますね。

血球・免疫グロブリン

2022/2/16 結果判定上限下限
WBC(白血球)10*3/μL5.3 8.63.3
HGB(血色素量)g/dL13.9 16.813.7
PLT(血小板)10*4/μL18.6 34.815.8
IgG(免疫グロブリンG)mg/dL370L1747861
IgA(免疫グロブリンA)mg/dL12L63393
IgM(免疫グロブリンM)mg/dL11L33183

血球

グラフで明らかな通り3項目共に正常範囲内でした。1月毎の数値変化が大きい白血球。下限値近くが続く血色素量と血小板。この傾向はもう1年近く続いている感じです。血色素量が代表していると考えて記載していませんが、実は赤血球は1年以上下限に届かぬ低空飛行中です。他が良くなったのに1項目だけ低いままというのは良い気はしませんが、先生の言及は一度もないので良しとしています。

免疫グロブリン

前号ブログに書いた通り、前月の数値がこれまでになく良かったので「本格回復か?」と期待しましたが、上がった分だけ下がってしまいました。いつもはIgGの数値だけ表示されてるのですが、1年半の節目の検査ということかIgA/IgMの数値も表示されていました。3つの免疫ともに正常下限値の1/3~1/5という低い数値。しげしげと数値を眺めると意気消沈してしまいそうなので、1度見たら忘れる様にしています。(前回のブログ:経過観察17ヵ月目:血球揃い踏み/免疫改善傾向?またもや医療崩壊の危機/他家CAR-Tについて – CAR-Tで悪性リンパ腫寛解 (positive-enma.com)

3つの数字が表示されていたので、それぞれについて調べてみました。関連サイトをいくつか見たところ、免疫グロブリンは5種類でG/A/Mの順に多くこの3種類で99%位を占める・働く場所と時期が違うもののウイルス・細菌の抗体を作る働きは同じ、と理解しました。IgGが70~80%を占めるので、普段の検査はIgGだけ調べているのでしょう。

輸血(献血ポリグロビン)

前月迄の診察では”Covid19が流行しているから400切ったら輸血としているけれど、平時は200迄は輸血無しで可かも”とのコメントでしたが、今回はすんなり輸血となりました。何かあったのか?と思って誘導的な質問をしたところ、IgG200近辺の患者さんがCovid19を罹患→肺炎を起こす事例があった由。直ぐに薬を投与し事なきを得たそうですが、免疫弱者としては引き続き感染に注意しなければと思った次第。

半年毎のCAR-Tフォローアップ診察では、毎月診て頂いている主治医(リンパ腫)に加えて白血病を担当されている医師の診察も受けます。輸血ラインをどのようにお考えかお聞きしたところ、”同種移植をされた患者さんはIgG400を切らなにようにしている”との事でした。自分の身を守る観点で、今後も400切ったら輸血をしてもらおうと思った次第です。

免疫グロブリンについて詳しくは:抗体の種類 | MBLライフサイエンス 免疫グロブリンについて 一般社団法人日本血液製剤協会 (ketsukyo.or.jp)

CAR-T 近況

お世話になっているB病院がCAR-T治療を始めて今年で2年になる勘定です。私は比較的早くに治療を受けた患者で、その患者が治療後1.5年を迎えた段階。従って、治療を受けた患者の総数自体が未だ多くはないのですが、皆さんお元気なのか質問してみました。

具体的な数字等は聞けていないので、散文的な内容になりますがお許しください。

治療の奏効率についてはかなり高い様です。治療経験の蓄積でどの様な状態であれば奏効が見込めるかが、かなり分かってきたそうです。患者目線でいえば、自分が当てはまるのかどうか大変気になるところですが、その辺りは先生とじっくり話し合うしか無いですね。

また、半年後に寛解を維持している人は皆その後も寛解状態が続いているそうです。私もその1人に当たります。これはとても心強い情報ですね。

寛解維持と免疫

寛解を維持している人の中には免疫も元通りで、全く悪性リンパ腫罹患前と変わらぬ身体状態の方もいるそうです。が、多くは私と同じ様に免疫が低い状態が続いている様です。(正確に言は、”免疫の低い人が多い印象がある”という先生の発言でした)CAR-Tが今でも元気な為に免疫が低いのでは?という推論が有力な様です。喜んでよいのか、微妙なところです。患者の体内にCAR-Tがどれくらい残っているのかを調べる研究に私も参加しており、1年後と1.5年後の血液を調べてもらう事になっています。結果をいつか聞ける筈なので、その際はご報告申し上げます。

最後までお読み戴きありがとうございました。

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